2010年09月06日

誇りに思う

長い話
〈私の備忘録なので、興味のある人だけ読んでください〉

サッカー
「秋季大会メンバーをクラブ黒板に掲示するっていうから見てきた」と息子

3年生引退後の新しい登録メンバー発表ということらしい。
とりあえず秋季大会限定メンバーとのこと。
全国大会メンバーになっていた、1.2年のメンバー7名は確定。
残り13名は新たに選出らしい。サッカーサッカー
サッカーサッカーサッカー

「オレ・・・、ギリ入ってた。17番で入ってた。
18番以降は1年やったから、オレ2年でギリギリのところや。
けど、入ってた。」

と照れくさそうに報告があった。
思わず抱きしめてしまった。
メンバーに入って嬉しいけど、それだけではない。


昨年から続く息子に対しての嫌がらせはクラスと部活内で行われていて、
親子で苦しんできた。
最初は(昨年の6月頃)同じクラスの同じサッカー部の奴2名から始まって、
同じクラスのサッカー部員3名に広がり、
同じクラス内の他の男子にも広がり、
更にサッカー部の同学年にも広がっていった。
仲が良いと思っていた友達にも嫌がらせをされるようになった・・・。

嫌がらせが顕著になってきたのは、
お姉が部活を引退した昨年の9月頃から
それまでは部活内に姉が居る事が多少の抑止力になっていたようである。

子どものケンカ(ケンカではないのだが)に
親が出て行くのもいかがなものかと考え、
息子自身が自分で乗り越え解決できるように見守っていたが、
これ以上続くと息子が潰れてしまう・・・。と、
見るに見かねて今年3月に
学校や当時の担任・部活の顧問に相談した。 
学校の反応は期待できず、特に当時の担任には腹が立つ事ばかりであった。

部活の顧問が一番動いてくれた。
同学年のサッカー部員を全員を集め、中に入り、
嫌がらせの事実確認と、首謀者・加担者を名乗りあげさせ、
今後嫌がらせをしないようにと話し合いをした。
でも、その結果、息子が気付いていなかった嫌がらせの内容と
嫌がらせ加担者全員を知ることになった。

数名と思っていた嫌がらせ加担者が、
同じ学年の部活メンバー30名中13名も居た事
が分かった。

更に具体的な嫌がらせ内容も知ることになり、
息子は相当ショックを受け帰宅した。
報告を聞いた私もえらくショックだった。

「俺って・・・ホンマ鈍感やねんな。
気がつかへんかったけど、めちゃはぶられてたみたいや。
相当嫌われててんな・・・」と息子が言った時は
胸が締め付けられそうだった。

 
嫌がらせをしていなかった17名には今回全国大会メンバーになっていた
5名の同級生は入っていなかった(当然だと思う)。 
当時から、試合の登録メンバーになっていて、
嫌がらせする暇もなく、サッカーに向き合っていたのだろう。

顧問が入ったからと言って
1年近くかかってこじれてしまったものがスムーズに行くわけもなく、
生理的に合わないと思っている人間に、
顧問がカツをいれたからと言って、仲良くなれるわけがない。
人間関係が円滑に進むことはないのだ。
相手は中学生である。

顧問は嫌がらせをしていた奴ら親子に反省文を書かせ提出さることにした。
と私に報告してきた。
反省文は顧問に提出する為に書かせたものであり、
私達親子には見せない事になっていたようだが、
顧問の考えのもと、それを私にも見せてくれることになった。
表向きは私は反省文を読んでいないことになっているのだが、
読ませてもらったところ、
心から反省をしていると感じた文章を書いていた子どもは13名中2名。 
親のほうも2名。
うち、親子で共に反省していた家庭は1家庭。それだけだった。
それぞれ各1名は子どもは反省しているが、親は認識が違っていたし
親は猛省しているが、子どもは客観的な反省文を書いていた。

顧問は今後は嫌がらせをしないという約束と
反省文の提出で、事は全て丸くおさまり、この件については
終了!と思っているようである。

2年に進級し、嫌がらせのメンバーとはほぼ全員クラスは別れたのだが、
人間関係にトラウマを持ってしまった息子。
嫌がらせをしていなかった部員とは
どうにかコミュニケーションは取れているようだけど、
仲が良いと思っていた奴にも嫌がらせされていた事が
かなりトラウマになっってしまったようで、
新たな人間関係の構築はしなくなってしまった。

また嫌がらせをしていた子どもの仲には仲良くしようと努力してくれている
子どももいるが、首謀者の奴やらは口もきかず、無視を決め込んでいるようである。
首謀者については私も親子で無視しているし、
息子も無視しているので、
無視はお互い様であるが・・・。

明るかった息子の表情が暗くなり、仲の良い友達もできず、
クラスでも部活でも いつも1人になってしまった。

後輩の1年生は無邪気であり、先輩である3年生達は 
良く声をかけてくれ、息子と仲良くしてくれた。
それが息子にとって救いであり、安心できる人間関係だった。 

顧問に入ってもらったことが良かったのかどうなのか。 
親が相談した時期が遅すぎたのか・・・。私自身今も悩み苦しんでいる。

「サッカーであいつらを見返す。」
と言って眉毛に円形脱毛を発症しながら頑張ってきた息子である。

それでも2年生間での人間関係がうまくいかず、
6月か7月頃、全国大会予選の関門である大阪中央大会が始まる頃に
「全国大会が終わったらオレ、部活を辞めるわ。 
サッカーが好きでサッカー続けたいから頑張ってきたけど、
あいつらとサッカーしたくない。」と言い出した。

苦しみながら頑張ってきた息子に辞めるな頑張れとは言えず、
自分の思うようにしたら良い。というしかなかった。

仲が良かった3年生が頑張っている姿に何を思っていたのか?
自分を重ねていたのか?
必死に応援をしていた息子。
3年生の引退と共に自分も部活を辞めるつもりなのだろうと気持ちを察し、
大阪中央大会・近畿大会と私も一緒に応援してきた。

頑張る先輩達に刺激を受けたのか、先輩達が勝っていく度に退部の話をしなくなった。
先輩達を見て、何を思い、何を考え、何か気がついたことがあったのか
息子の気持ちはわからないが、
どうするのだろうと見守って来たら、
今回の新メンバーの発表の時期となっていた。

「オレ、頑張るわ。サッカー。17番で2年でギリギリやけど、
ひとつでも、ふたつでも背番号が上がるように頑張る」
というのである。

思わず嫌がる息子を抱きしめ
「今だけは嫌がらず抱しめさせて。
ママはあなたを誇りに思う。」
と抱きしめながら泣きながら褒めちぎった。



何が嬉しいって、
嫌がらせの首謀者2名と腰ぎんちゃく1名が
メンバーに入っていなかったこと。

息子は小学生の頃はキーパーをしていて、
5.6年生の頃は正キーパーとして試合に出ていたため、
フィールド経験はあまりなく、
中学に入ってキーパーを辞め、フィールドプレイヤーとして頑張ってきた。 
嫌がらせをしていた奴らは小学校の頃は
チームは違えどフィールドプレーヤーとしてレギューラーを張っていて、
セレクションやらトレセンのメンバーにも入っていたやつもいた。
首謀者達3名はそういう経験を積み、
中学入学当時は息子より断然上手かったはずである。
それが・・・。
キーパーだった息子がギリギリとはいえ、
奴らを差し置いてメンバー入りをしているのである。

3年生引退後
1.2年生は多分63名ほど
そのなかで、
トップ20名に入ったのである。

息子の努力に脱帽するしかない母なのである。

息子は飛びぬけて上手いわけではない。
素質がある訳でもない。
ただ、悔しい気持ちを胸に秘め
一生懸命努力していた結果なのだろう。

本当に息子の事を誇りに思う。
 

今回のメンバー入りした選手のほとんどは、
嫌がらせに加担していなかった子どもたちであったこと。
嫌がらせをしていた13名の中メンバー入りをした子どもも2.3名いるが、
嫌がらせをしていた13名のほとんどがメンバー入りをしていないことも、
胸の痞えが取れたような気がした。

メンバー入りした嫌がらせっ子は親子で心から反省をしていた子や、
親が猛省していた家庭の子であることも、私は嬉しい。 
顧問は実力主義のため、そのようなことが影響しているとは
考えられないのだが、
親の育て方や考え方も考えさせられたメンバー発表だった。


今回気がついたことは、サッカーに限らず、上手い子や、真剣な子は、
いじめや嫌がらせなんかはせず、まじめに取り組み問題行動とは無縁のようである。 
下手な奴や中途半端な奴ほどいじめや嫌がらせなどをして
問題を起こしているっていうことである。

まだ始まったばかり。
ギリギリのメンバーである息子は努力しなければまた、
練習でも試合でも、
いじめっ子達と共に過ごさなければいけない。
それが嫌なら歯を食いしばって頑張ってもっともっと上を目指すか、
辞めるしかないのである。

息子もきっと自覚しているはずである。

「怪我をしているYはメンバーから外れてる
Yとポジション違うけど、Yのケガが治ったら、
オレ外されるかもしれん・・・。
そうならないように、頑張るわ」
とお姉に言ったそうである。

息子を見ていると不器用すぎて
母は、胸が痛み切ないのだけど、
見守っていくしかないのである。

親は口出さず、手も出さず。見守るしかないと思うのである。

なんだか重い話ですみません。
posted by ぽう at 22:30| Comment(2) | 子ども | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
レイコさんところから、チョコチョコとお邪魔しておりました。
うちにも3人の男子がおります。思春期の子どもを持つ親として、簡単なコメントをしたくはないのですが、そして、わたしなんぞがコメントをしても何の役にも立ちませんが、読んでいて応援してますって言いたくて、こうして出てきてしまいました。

息子さんも大変でしょうが、お母さまもどんなに心を痛めていらっしゃるか。わかります。ほんとに、心が痛いです。見守るしかできないですよね。

でも、息子さんとしっかりコミュニケーションがとれているのがわかるので、とても心強いです。お互いの信頼が手に取るようにわかります。

息子さん、部活を続けられててほんとにすごいです。こういうことが血となり肉となると思います。誰よりも強く優しい男子になっていくんだと思います。

すみません、何を書いても力にはなりませんが、ひっそりと応援しています。
そして、いいドクターですね。近くの他人の言葉はまた新鮮に心に響くでしょうね。

しょうもないいじめっ子たち、くそ食らえです。
見守るしかないけど、がんばりましょうね。
えらそうなコメントですみません。
Posted by カフェオレ at 2010年09月08日 19:50
カフェオレさん。
訪問・コメントありがとうございます。
私も、レイコさんのところで存在は
存じ上げておりました。

子育ては難しい・・・。
押したり引いたり。
上げたり下げたり・・・。

見守るしかないですね。
ありがとうございました。
こんな暗いところですが、
またお越しください。
Posted by ぽう at 2010年09月09日 09:11
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